CB400four NC36 ウォーターポンプを交換
駐車場にシミがあってオイル漏れかと思ったら、ウォーターポンプからのクーラント漏れだったNC36。
ネット情報を元にNC39用を流用する事として、部品手配し交換する。
必要な物
この作業だと結構8mmのロングソケット使う場面が多いですかね。深い所まで届く様な、延長かロングの8mmと10mmのソケットがないと、スプロケカバーやウォーターポンプが外せないです。
あとクーラントを抜くので、オイル受けの様な容器や、ジョッキ類が必要ですね。
また、廃クーラントやら廃オイルが出ますので、処理できる準備も忘れずに。
ウォーターポンプ交換
まずはクーラントを抜く。
オイル受けを用意。
ウォーターポンプにドレンがあるので緩めて、細いホースを1本抜いたら一気に抜けた。
あとは、ウォーターポンプを固定しているボルトを3箇所外し、車体から取り外す。
外した瞬間にエンジンオイルが溢れてくるので、要注意。
部品について
届いたNC39用の新品ウォーターポンプ。
NC36はクラシカルな見た目なバイクではあるが、CB400 super fourをベースに、1997年頃、当時復刻版的な立ち位置で販売された、古そうで新しい、けど今となっては実際に古くなっちゃった的なバイク。
90年代に作られた70年代風のバイク。50年前と見せかけて実は30年前という。。なんともややこしい。
今はなんだかんだ人気みたいだけど、当時は全然売れなかったらしい。
当時大学生で友人がバイクを買う、となりこのNC36と、ヤマハのアメリカン ドラッグスターを迷って結局NC36はモテなそう、ということで、ドラッグスターを買っていた。
当時、見た目でバイクにのるおしゃれな人は、スティードやドラッグスターなどのアメリカン派か、またはSR400や、エストレヤとかのシングル派、またビッグスクーターも流行り始めた頃で、フュージョンなんかも人気だった。
走りではsuper fourもさることながら、VFRやGSX-Rとかのレプリカがまだ全盛期だったし、ヤンチャ系はゼファーが激安な族車という今とは全く違う立ち位置で大人気。
そんな中で、昔っぽいネイキッドでかなり高い価格、というこのバイクは独特の立ち位置だった。おしゃれだけど男臭くてオタクっぽい。しかも高い。という、誰が乗るんだろ?的な存在だったと思う。
自分も当時は良さが分からず、40歳近くになって急に良く見えて、手に入れた。
そんなバイクなので生産数は少ない。
売れてない上に、売れてないが故に97年と98年のたった2年間で生産中止になってしまった。
2年しか作られなかった不人気車で、すでに25年が経過。最近は様々な部品の入手が困難になりつつある。
古くても当時売れていたバイクならヤフオクとかにドナー車とかもわんさかあり、80年代のバイクであるGSX-Rの初期型は部品に困ることはあまり無かったが、コイツはホントに無い物は無いし、あってもべらぼうに高かったりする。とくにタンクなどの外装系は20万とか凄まじい。
機能部品にしても、すでに廃盤になったものが多数。2022年現在、今回のウォーターポンプ、スターターASSY、キャブレターASSY、水周りもホースなど含めて入手できなくなった。
その状況のため、ホンダディーラーでは何かあったら困ると、入庫すら断られる始末。
ただ救いなのは、上記のNC31とかNC39のsuper four兄弟たちの存在。
NC36は圧倒的不人気車だったけど、super four達は売れに売れ、教習車でもど定番。エンジンなどは改良されているが、2022年現在、なんと今も買うことができる超ロングライフなバイクである。
で、NC36は細かい所は違うけど初期super fourの NC31や、2000年頃のNC39とは作りが似ていて、エンジンなんかは、空冷風の装飾が向こうには無いし、ラジエターの形や、ミッションもあっちは6速だし違うとこもあるけど、構造的にはほぼ同じ。
それなので、NC36として部品が無くても、そちらの部品を流用できるケースは多々ある。
今回もそんな兄弟たちに助けられてNC39の部品で修理ができた。なにが使えるのか?大丈夫なのか?は自己責任なので、好きじゃないと乗れない、まさに旧車の域になってきた。見た目だけでこのバイクを買うと困ったことになるかも。
話はそれたが、それでNC39用のウォーターポンプ。
NC39用はホース径が合わないというネット情報だったが、手前右の一番細いホースを付ける部分の径がNC39の方がかなり太いのでこのままでは付かない事が判明。
ホースが付く部分と、壊れているメカ部分は別々の部品なのでメカだけ新しくする。
NC36用もNC39用も全体の形は全く同じなので、純正のフタに、新しいメカをドッキングさせる2コイチで対応可能。
メカが入ってる=壊れる のは本体側、フタ側のホース径が違うのが問題のため、新しい本体に古いフタをくっつける。
こんな感じ。
あとは元通り組んでいく。
スプロケカバーや、シフトペダル戻す。
抜けた分のエンジンオイルを忘れずに補充。
最後にクーラント補充
まずリザーブタンクへ。
NC36のリザーブタンクはココ。右サイドカバーの中、一番下にある。まずはココを満タン。
もう一つの入り口であるラジエターキャップ。
タンクを少しずらすとこの辺りにいる。
クーラントを入れ、ホースをモミモミしてエアを抜く。
ブクブクして水位が減る。また補充してモミモミ。
これを20回くらい繰り返すと、ホースモミモミしても水位が変わらなくなる。
ここまで出来たら多分大丈夫。
今日は夜中になってしまったからこれで一旦終わり。後日試運転だ。
廃クーラントと抜けたオイルはそこら辺に捨てられないので、こどものオムツを8枚ほど借りて吸着させ燃えるゴミに捨てた。