GSX-Rのエンジンが掛からない!キャブレター分解編
GK71B キャブレターの分解清掃を実施
私のGSX-R GK71Bですが、出張で2ヶ月ほど放置したら機嫌を損ね、エンジンが掛からなくなってしまいました。
正確には、ちょっとだけエンジンが掛かって、1〜2気筒でバラバラ不安定なアイドリングをしたあと、ストンと止まり、その後は1日くらいしないと、全く掛からなくなります。
セルは元気に回り、エンジンも一瞬かかるそぶりを見せることから、最初は点火系を疑い、プラグ交換をしてみました。
しかし、症状は変わらず、エンジンは掛かりません。
1.掛かりそうなそぶりの時は一瞬かかって、その後はいくらセル回しても全く掛からなくなる。
2.交換したプラグを外してみると、1番2番はカブリあり。3番4番はピッカピカで匂いもしない。
3.このバイクの点火は1番4番と2番3番がセット。
ということは、組み合わせ的に点火系じゃないく、3番4番側のキャブレターの可能性大!
燃料が来てない?
というところまで推測はできました。
しかし、キャブレターなど全く触ったことが無く、これ以上は諦めた方がいいと、心の声が囁きます。
だが、どうせバイク屋に持っていくなら、壊れたっていいから出来るところまでやってみよう!ネットに先輩たちがいるはず!と考え、自分としては前人未到のキャブレターオーバーホールに大挑戦することにしました。
まず、キャブレターの仕組みをネットで調べ、どこがおかしいのか仮説を立てます。
調べた結果、概ねこんな構造。
ガソリンがどこかで詰まってるとすると、怪しいのは2箇所。
1.まず、流路。なかでもキャブレター下のガソリンが溜まる部分の入り口の蓋。
これは、溜まっているガソリンの量が減ると連動しているフロートが下がり蓋が開く仕組み。
2.それに、メインジェットという、ガソリンを吸い上げる口。
ここまで分かれば、あとはやるだけ!
キャブレターは前後のパッキンに挟まれているだけ。
キャブレターの外し方は
1.アクセルワイヤーと、チョークワイヤーをキャブレターから外す。
2.パッキンに鉄のベルトで固定されてるので、それを外す。
3.エアクリボックスの固定ネジを外して、すこしだけ動くようにしておく。
4.キャブを引っこ抜く
以上です。引っこ抜く時が難しい。前後にぴったり挟まれてるのでパズルのように。時に強引に。
外したキャブレター
バラせるだけバラす
プラスチックや塗装がある部分は、エンジンコンディショナーで洗浄するらしい。ウチの前がホームセンターなのですぐ買いに行く。
金属部分は、キャブレタークリーナーで洗浄。すごい汚れ!!
被疑のひとつ、メインジェット。
4つある金色の部品。
特に詰まっている様子もない。一応外して洗浄。
もう一つの被疑箇所、ガソリンの入り口の蓋。こちらはよく見るとフロートが汚い。
フロートはMJに挟まれた黒い部品。
このフロートの汚れがくせ者だった!
フロートが汚れてベタついているため、ガソリンが一杯になりフロートが最上部まで行くと、天井にくっついてしまい、ガソリンが減ってもフロートが下がらず、ガソリンの蓋が開かない状態だったのだ!
そのため、ガソリンがキャブレター内に供給されず、エンジンが掛からなくなっていた。
1日くらい置いておくとすこしずつ蓋から漏れたガソリンが溜まるので、一瞬だけエンジンが掛かって止まったのだ。
フロート含め、樹脂系パーツも綺麗に洗浄。
組み立て終わったキャブレター